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テクノロジーSpaceX、7〜9月期は純利益44億ドルで黒字転換 SI事業が急伸

内容
決算の概要
SpaceXは10月20日(現地時間)、2026年第3四半期(7〜9月期)の決算を発表しました。売上高は145億7500万ドルで、前年同期と比べて161%増えました。純利益は44億400万ドル(1株当たり35セント)となり、前年同期の赤字から黒字に転じました。調整後EBITDAも306%増の88億900万ドルでした。
前年同期の赤字の規模
前年同期は、純損益が10億5400万ドルの赤字、営業損益も2億7300万ドルの赤字でした。韓国メディアは、今回の黒字を「3四半期ぶり」と伝えています。
黒字に転換できた理由
本業のもうけを示す営業損益は、27億9100万ドルの黒字になりました。主な要因は、SI事業の売上急増に加え、衛星通信の営業利益がほぼ倍増したことと、宇宙輸送の赤字が前の四半期の5億4200万ドルから700万ドルまで縮んだことです。
純利益が営業利益を上回ったのは、本業以外の収支もプラスだったためです。受取利息(8億7300万ドル)とその他の収益(10億2500万ドル)の合計が、支払利息(6億7500万ドル)を大きく上回りました。さらに、税金費用が3億9000万ドルのマイナスとなり、税負担が戻る形になりました。
伸びが大きかった事業
最も伸びたのはSI事業です。売上高は75億6000万ドルで、前年同期比830%増、前の四半期(25億6100万ドル)と比べても約3倍になりました。
Starlinkを中心とする通信事業(Connectivity)は、売上高が69%増の52億4800万ドル、営業利益が99%増の23億6700万ドルでした。個人向け加入者は前の四半期から160万増えて1360万になりました。加入者1人当たりの月間平均収入は69ドルで、前の四半期(66ドル)より上がりましたが、前年同期(83ドル)には届いていません。法人・政府向けの売上高は91%増の21億2700万ドルでした。
宇宙輸送事業(Space)の売上高は6%増の17億6700万ドルにとどまりました。
「SI」事業とは
SIは「Super Intelligence」の略で、これまでのAIセグメントを今四半期から改称したものです。10月上旬に改称が報じられ、韓国メディアは、トランプ米政権のSI表記の方針を受けたものと伝えています。
主な中身は、生成AI「Grok」の法人・個人向けの提供、クラウドサービス、そして8月14日に買収を完了したCursorです。買収の想定株式価値は600億ドルで、Cursorは買収完了から9月末までに6億800万ドルを売り上げました。8月には、常に動き続けるAIエージェント「Grok Bot」も投入しています。設備投資195億9300万ドルのうち、164億4400万ドルがSI事業に向けられました。
宇宙輸送と今後の計画
9月には大型ロケット「Starship」が14回目の飛行で初めて地球を回る軌道に到達し、Starlink V3衛星26基を投入しました。同社は、Starshipで初めて収益を生んだミッションと位置付けています。また、米ルイジアナ州に新しい発射拠点を建設する計画も発表しました。初打ち上げは2029年の予定です。
決算説明会でイーロン・マスクCEOは、計算資源が2026年末に約2.5〜3GW、2027年末には少なくとも13GWに達するとの見通しを示しました。CFOは、10〜12月期の設備投資を350億〜400億ドルと見込んでいると説明しました。
注目ポイント
ロケットの会社として知られてきたSpaceXで、AI関連のSI事業が売上の半分を超えたことは意外性があり、関心を集めています。一方で、利益の大部分はStarlinkが稼いでいると指摘する報道もあり、どの事業が収益の柱なのかが焦点の一つです。マスクCEOは、2027年末の年間経常収益を1000億〜1兆ドルの間と幅広く語っており、巨額の設備投資に見合う成長が続くかが注目されます。同じ日には、マスクCEOがSpaceXとTeslaの合併協議に向けて特別委員会を設けたと明かしたことも報じられています。
参考記事
- SpaceX、純利益44億ドルで黒字転換 売上高161%増、AIから改称の「SI」事業が830%増ITmedia 2026年10月21日 07:09
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