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テクノロジーGoogle Cloudロンドン拠点の電源障害、英国で銀行や裁判に影響

内容
何が起きたのか
Googleによると、英国時間の10月20日午前7時8分ごろから午後3時ごろまでの7時間52分間、同社のクラウドで障害が続きました。発生場所は、ロンドンに置かれたデータセンター群「europe-west2」です。
原因は「電源に関する事象」
Googleは原因を「電源に関する事象」(power event)と説明しています。ロンドンの拠点は3つの区画(ゾーン)で構成されており、そのうち「europe-west2-b」が電源の問題で止まりました。この区画ではサービスがまったく使えなくなり、残る区画でも一部サービスでエラーが増えたり、通信がときどき途切れたりしました。電源で具体的に何が起きたのか(停電なのか設備の故障なのかなど)は、現時点で明らかになっていません。Googleは社内の調査を終えたあとに分析結果を公表するとしています。
どんな影響が出たのか
障害が及んだ製品は38種類にのぼります。仮想サーバ、コンテナ管理、データベース、データ保存、データ分析といった基盤的なサービスが含まれています。
現地の報道によると、英国の複数の大手銀行やネット銀行で、利用者が自分のお金を動かせなくなりました。あるネット銀行では、アカウントの新規作成やログイン、カードでの支払い、送金、ATMからの引き出し、暗号資産の取引まで幅広く支障が出たと伝えられています。
司法にも影響が及びました。イングランドとウェールズの裁判所などが遠隔での審理に使っているビデオ会議の仕組みが、午前中ずっと動かず、一部の審理は延期されました。影響を受けた利用者の数や、延期になった審理の件数は、現時点で明らかになっていません。
現在の状況
Googleは電源の問題を抑えたあと、すでに動いていた処理を元に戻す作業を優先しました。発生から約6時間後の午後1時10分には大部分で回復を確認したとしています。ただ、午後3時3分の段階でも「非常に少数の顧客」に影響が残っているとして、対応を続けていました。
注目ポイント
ひとつの拠点のうち1区画の電源トラブルが、ATMでの引き出しやカード払いといった日常の支払いから、裁判の進行にまで波及した点が関心を集めています。海外の報道では、ネット銀行の決済が英国外でも止まったとも伝えられており、影響は国内にとどまらなかった可能性があります。Google Cloudでは2026年7月にもオランダのデータセンターで電力・冷却の不具合によるサービス停止が報じられており、今後公表される原因分析と再発防止策が焦点になります。
参考記事
- Google Cloud障害で英国が混乱「ATMで引き出せない」「裁判延期」......ロンドン拠点の電源不具合、約8時間にわたりITmedia 2026年10月21日 10:08
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