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経済2025年、世界の太陽光発電量が初めて原子力を上回ったと年次報告書

内容
どの期間のデータか
2026年9月、世界の原子力産業の動向を毎年まとめている報告書の2026年版が公開されました。この報告書によると、2025年の年間発電量で、世界の太陽光発電が原子力発電を初めて上回りました。海外の太陽光専門メディアがこれを取り上げ、GIGAZINEも「太陽光発電がついに全世界の発電量で原子力発電を上回る」として紹介しています。
月単位で見ると、2025年3月に風力が先に原子力を上回り、翌4月には太陽光も初めて原子力を超えました。その後2026年6月まで、太陽光と風力の少なくともどちらかが原子力を上回る月が続いています。2026年3月から5月は、太陽光と風力の両方が原子力を上回りました。
差はどのくらいか
2026年6月の月間発電量は、太陽光が326TWh、原子力が218TWh、風力が215TWhでした。2019年初めの時点では原子力が大きく上回っていましたが、原子力の発電量はその後ほとんど変わらず、太陽光と風力が伸び続けて差が縮まりました。2025年の年間発電量の具体的な差は、現時点で明らかになっていません。
一方、非営利サイトのOur World in Dataが公開しているグラフでは、2025年の発電量のシェアは原子力、太陽光、風力の順で、3つの差はほとんどないとされています。集計の仕方によって順位が分かれている状況です。
太陽光が伸びた理由
太陽光の発電容量は2025年に510GW増えて2383GW(前年比27%増)になりました。風力は159GW増えて1291GW(同14%増)でした。これに対して原子力は1.5GW増の399.5GWで、ほぼ横ばいです。背景には、再生可能エネルギーの発電コストが年々下がっていることがあると報じられています。
報告書を監修したフランスの原子力コンサルタント、ミクル・シュナイダー氏は、原子力の拡大を期待していた人にとって厳しい現実だと述べました。そのうえで、太陽光の発電量が約30%増えて初めて原子力を上回った点を挙げ、成長率の大きさを強調しています。報告書は、蓄電池が安くなれば余った電力をためやすくなり、太陽光の採算がさらに良くなる可能性も指摘しています。
どの国や地域が伸びを引っ張ったのかについては、報告書の内訳は現時点で明らかになっていません。関連する報道では、米国で太陽光の発電量が石炭を上回ったことや、2026年6月にEUの電力生産の25%を太陽光が占めたことが伝えられています。
日本への影響
日本の家庭や電気料金への具体的な影響は、現時点で明らかになっていません。国内では2026年3月に、東京電力エリアで初めて再エネの出力制御が行われたと報じられています。
注目ポイント
原子力の設備容量はほとんど増えていないのに対し、太陽光は1年で500GW以上増えています。発電量の逆転は、この伸びの差がはっきり数字に表れた形です。今後は、蓄電池がどこまで安くなるか、太陽光がほかの電源にも追いつくかが焦点になりそうです。
ネットでの反応
ネット上では、伸び率の大きさに驚き、それだけ安くなったのだと受け止める声が見られます。事故の危険や放射性廃棄物の問題を挙げ、原子力より太陽光のほうがよいとする意見もあります。
一方で、総発電量だけでなく、天候に左右される電力を安定して使うための費用やピーク時の供給も考えるべきだという指摘も目立ちます。報道は世界全体の数字を伝えていますが、反応の多くは日本の事情に向いています。地域間で電力を融通しにくいことや、山を切り開いて設置する際の環境への影響を懸念する声があり、屋根への設置は進めるべきだとする意見も出ています。
参考記事
- 太陽光発電がついに全世界の発電量で原子力発電を上回るGIGAZINE 2026年10月19日 15:12
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