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ルーマニア空軍F-16、黒海上空で領空侵犯のドローン2機を撃墜

ルーマニア空軍F-16、黒海上空で領空侵犯のドローン2機を撃墜

ルーマニア国防省は10月17日、黒海上の領海上空に侵入した無人機2機をF-16戦闘機で撃墜したと発表しました。直前にはルーマニア沖でタンカーがドローン攻撃を受けて乗組員7人が行方不明になっており、黒海の安全をめぐる緊張が高まっています。

内容

F-16が緊急発進し2機を撃墜

ルーマニア国防省によると、10月17日、黒海上の領海上空に無人機2機が続けて侵入しました。空軍はF-16戦闘機を緊急発進させ、2機とも撃墜しました。国防省は、撃墜したのはロシア軍が使う「ゲラン」シリーズのジェット推進式攻撃ドローンだと説明しています。一方で、発射主体については明らかにしていないと報じられています。空軍は撃墜時の映像も公開しました。

なぜ撃墜したのか、どう侵入したのか

撃墜の理由は、無人機がルーマニアの領空に許可なく侵入したためです。最初に軍のレーダーが、ウクライナのズミイヌイ島(蛇島)の東およそ120キロで、南西へ進む正体不明の編隊を捉えました。軍事ジャーナリストのJSF氏は、この進路はウクライナのオデーサ方面とは逆で、ルーマニアへ向かう動きだったと分析しています。ただし、どの地点から発射され、どの経路で領空に入ったのかといった詳しい経緯は、現時点で明らかになっていません。撃墜地点の周辺には多くの民間船がおり、船が攻撃目標だった可能性も指摘されていますが、確証はないとされています。

直前に起きたタンカー攻撃

ルーマニア沖では、14日夜から15日朝にかけて民間タンカー2隻がドローン攻撃を受けています。チュニジアからルーマニアへ向かっていたサンマリノ船籍の化学タンカー「ワイン・トレーダー」号は、15日午前7時ごろ、スリナのドナウ川河口から東へ約13カイリの海上で爆発と火災を報告しました。乗組員12人のうち4人は生存が確認されましたが、7人が行方不明です。当局はヘリコプター「ブラック・ホーク」2機と救助艇2隻を出して捜索を続けており、現場は高い波に見舞われていると伝えられています。JSF氏は7人が死亡した公算が高いとしていますが、その後の安否は現時点で明らかになっていません。同じ海域ではコモロ船籍のタンカー「ヤラJ」号も14日夜に攻撃を受けましたが、乗組員は全員無事でした。NATO当局者は、タンカーを攻撃したドローンはロシア由来だとの見方を示しています。

相次ぐ領空侵犯と各国の対応

ルーマニアでは7月に自国の戦闘機が初めて領空侵犯の無人機を撃墜し、大統領は撃墜した機体を「シャヘド」だとしてロシアを非難しました。同月にはロシア外交官1人を国外退去処分としています。8月にはNATOの警戒任務に就くスペイン軍機がドローンを撃墜し、同年4機目と報じられました。南隣のブルガリア沿岸でも13日に商船2隻が攻撃され、1隻が沈没して11人が行方不明となり、同国はロシア大使を呼び出しています。

緊張はどこまで高まるのか

ツォイウ外相は、激しさを増すハイブリッド戦争に対応する用意があると表明しました。あわせて、黒海の防衛を話し合うNATOの特別会合が近く開かれると明らかにしています。ルーマニアとブルガリアの首脳は、加盟国が脅威を受けた際の協議を定めたNATO条約第4条を発動するかどうかを近日中に話し合う予定です。ダン大統領はブリュッセルでルッテ事務総長らと会い、船舶を守る追加装備などを協議する見通しです。ただし、こうした協議の結果や、ロシアとの関係がどこまで悪化するかは、現時点で明らかになっていません。

出典:産経ニュース(@Sankei_news)(X)

注目ポイント

NATO加盟国の領空で無人機の撃墜が繰り返されており、黒海での戦闘が加盟国の沿岸にまで及んでいる点に関心が集まっています。欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は、黒海が戦争の「新たな戦線」になりつつあると警告しました。今後は、NATO条約第4条が発動されるかどうかと、民間船の安全をどう確保するかが焦点になります。

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2026年10月19日 4時11位

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