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謙虚さが低い男性ほど男性の権利擁護活動を支持しやすい傾向、研究で示される

謙虚さが低い男性ほど男性の権利擁護活動を支持しやすい傾向、研究で示される

スウェーデン・ウプサラ大学の研究チームが、アメリカ人男性を対象に、謙虚さという性格特性と男性の権利擁護活動への支持との関係を調べました。自分を周囲より優れていると考えやすい男性ほど「男性集団が不利に扱われている」と感じやすく、その感覚が活動への支持につながる傾向が示されたと報じられています。

内容

スウェーデン・ウプサラ大学の心理学研究者ジョアンナ・リンドストローム氏らのチームが、性格特性としての謙虚さと、男性の権利擁護活動への支持との関係を調べた研究を発表しました。10月17日にGIGAZINEが報じ、心理学系メディアのPsyPostも研究者への取材を伝えています。

研究で使われた言葉の意味

この研究でいう謙虚さとは、他者と比べたときに自分をどう評価するかを表すものです。謙虚さが高い人は自分を他人より上だとは考えにくく、低い人は自分が周りより優れていて特別な扱いを受けるべきだと考えやすいとされています。

もう一つの軸が「集団に基づく相対的剥奪感」です。自分の属する集団が、社会のほかの集団より不利な立場に置かれていると感じる状態を指します。研究チームは、男性がこの感覚を持つ背景に、男性が本来持つべき権力や地位を失いつつあるという受け止めがある可能性を挙げています。

対象と調べ方

調査は2回に分けて実施されました。1回目はオンラインで集めた白人のアメリカ人男性195人が対象です。謙虚さをアンケートで測ったうえで、現代社会で男性が不利に扱われていることへの不満の度合いを質問しました。さらに男性の権利擁護活動について、法改正の働きかけや団体への加入といった従来型の活動と、暴力に発展しうる行動など過激な活動の2種類に分け、支持や参加の意欲を尋ねています。

2回目は、白人と黒人がほぼ半数ずつのアメリカ人男性492人が対象です。人種が違っても同じ関係が見られるかに加え、男性の不利を意識させると結果が変わるかを確かめました。参加者の半数には男性が女性より不利だと思う点を4つの文で書いてもらい、残りの半数には朝の習慣について書いてもらってから、剥奪感と活動への姿勢を調べています。

謙虚さは参加者が答えるアンケートで測られましたが、具体的な質問項目や尺度の内容は報道では紹介されておらず、現時点で明らかになっていません。

分かったこと

1回目の調査では、謙虚さが低い男性ほど男性集団が抑圧されていると感じやすく、その剥奪感が両方の種類の活動への支持を予測していました。細かく見ると、謙虚さの低さは過激な活動への支持と、剥奪感は従来型の活動への意欲と、それぞれより強く結びついていたとされています。

2回目の調査でも同じ傾向が見られました。男性の不利について書く課題を行っても結果は変わらず、謙虚さが低いほど剥奪感が強く、剥奪感が強いほど活動を支持するという関係が続いていました。リンドストローム氏は、謙虚さが高い男性は剥奪感を抱きにくく、結果として権利擁護活動からも距離を置きやすい可能性があると話しています。

関係の強さを示す具体的な数値は報道では示されておらず、現時点で明らかになっていません。また、アンケートで性格と意識の結びつきを調べた研究であり、謙虚さの低さが支持を生む原因だと示したのかどうかは、報道からは明確になっていません。研究チームは、こうした活動が性格だけで説明できるものではないという趣旨にも触れています。

注目ポイント

統計上は有利な立場にある集団の一部が、なぜ自分たちを不利だと感じるのかという問いに、性格の面から迫った点が関心を集めています。不利を意識させても結果が変わらなかったことから、その場の状況よりも本人の自己評価のほうが影響している可能性がうかがえる点も注目されています。一方で、対象はアメリカ人男性に限られており、ほかの国や人種でも同じ傾向が見られるかは今後の焦点です。

ネットでの反応

ネット上では、謙虚さの定義そのものに「自分は特別な扱いを受けるべき」という考えが含まれているため、結論が当たり前になっているのではないかと、循環した議論のように受け止める声が目立ちます。謙虚さのようにあいまいな性格をどう数値にしたのか、何をもって「不当」とするのかといった、測り方や定義を問う意見も多く見られます。

対象からアジア系やラテン系が外れている理由を気にする声や、男女に限らずどの集団にも当てはまる話ではないかという指摘もあります。日本では男性の権利擁護活動が具体的にどんなものか思い浮かばないという声もあり、アメリカを対象にした研究と日本での受け止めの間にずれも見られます。研究自体の意義を疑問視する声がある一方、謙虚さがどう形づくられるのかを知りたいという関心も寄せられています。

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