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西川美和監督、戦争孤児を描く新作で「敗戦直後」を選んだ理由を語る

西川美和監督、戦争孤児を描く新作で「敗戦直後」を選んだ理由を語る

映画監督の西川美和さんが、敗戦直後の戦争孤児を描いた新作『わたしの知らない子どもたち』についてインタビューで語りました。初めて戦争をテーマにした本作で、戦時下ではなく敗戦後を舞台にした経緯を明かしています。

内容

どんな映画か

『わたしの知らない子どもたち』は、敗戦直後の混乱期に翻弄された戦争孤児を描く映画です。国家という後ろ盾が消え、ヤクザや米軍、闇市の利権がむき出しになった、価値観の空白期が舞台です。出演者には小八重葵美さん、二階堂ふみさん、岡田准一さんらが報じられています。10月16日には「本日公開」とする見出しの報道とともに、物語の始まりを描く本編映像と、キャストのインタビューを収めた特別映像が解禁されました。

西川美和監督とは

西川さんは『ゆれる』『ディア・ドクター』『永い言い訳』『すばらしき世界』などの作品で知られる映画監督です。戦争をテーマにした作品は、本作が初めてだと伝えられています。

なぜ敗戦直後を描いたのか

きっかけは、2021年の前作『すばらしき世界』でした。原案の小説『身分帳』では、主人公・三上が幼少期を敗戦直後の混乱の中で過ごしています。西川さんは当初、戦後は映画やドラマで描き尽くされた時代だと考えていたそうです。しかし、のちに暴力や犯罪に関わっていった人たちの来歴をたどると、終戦直後に路上へ放り出され、アウトローだけを頼りに生き延びた子どもたちに行き着きます。西川さんはそこに日本の「裏面史」を見て、強く引きつけられたと話しています。前作では主人公の後半生に焦点を絞ったため、「戦争孤児たちはどこから現れ、どこへ消えたのか」という問いが宿題として残ったといいます。

『すばらしき世界』の完成直後にコロナ禍が始まり、社会の前提が大きく変わりました。西川さんは脚本を書くのに時間がかかるため、3〜4年後に完成する現代劇の時代感覚は予測できないと考えました。そこで、変わることのない過去の事実に向き合い、さまざまな境遇の戦後の子どもたちの実態を一から調べることにしたそうです。人間の本質を描こうという狙いよりも、自分が知らなかった事実をフィクションの中に記録したいという意識が強かったと語っています。資料を精読するうちに、当時のことをいかに知らなかったかを思い知ったとも述べています。

岡田准一さんとの関わり

インタビューの見出しには「岡田准一さんに助けていただいて」という言葉があります。ただ、具体的にどのような場面でどう助けられたのかは、現時点で明らかになっていません。岡田さん自身は、本作について「今の時代だからこそ、強い意味を持ってくる」とコメントしたと報じられています。

このほか、朝日新聞は西川さんの「映画にするのは勇気が要りました」という言葉を伝えています。インタビューの後編では、搾取される女性や在日コリアン、ガザの子どもたちへのまなざしについても語っています。

出典:BSテレ東(YouTube)

注目ポイント

数々の話題作を手がけてきた西川監督が、初めて戦争に正面から取り組んだ点が関心を集めています。戦闘ではなく、敗戦後の空白期に生きた子どもたちに光を当てた視点も注目されています。また、「戦争は真っ先に文化芸術を奪い、歪める」という見出しの言葉が、現在の状況と重ねて受け止められています。新人の小八重葵美さんと、二階堂ふみさん、岡田准一さんといった俳優陣の共演も話題です。

ネットでの反応

SNSでは、戦中ではなく戦後の空白期を描くことで、いまの日本が抱える歪みの原点が見えてきそうだと期待する声があります。一方で、インタビューの内容そのものより、掲載写真に添えられた装飾品の価格表記に反応する投稿も目立ちます。「語っているテーマと食い違う」「商業主義を感じる」といった違和感が広がっており、雑誌のビジネスモデルの問題であって監督の責任ではないとする見方も出ています。さらに、見出しの言葉をきっかけに、他国による文化への圧力や戦争画の評価などへ話を広げる投稿もあります。敗戦直後の子どもたちを描いた理由という報道の主題とは、やや離れた論点にも関心が向いています。

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