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テクノロジープーチン氏の「短期で勝てる」誤算、ドローン消耗戦となったウクライナ侵攻

内容
防衛研究所上席研究員の高橋杉雄さんの著書『世界戦争論 次の大戦争をどう防ぐか』(SB新書)の一部が再編集され、「プーチンはサクッと勝てると思っていた」と題した記事として公開されました。2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻について、開戦の判断そのものに誤算があったとする内容です。
開戦までの経緯
記事によると、2021年9月にゼレンスキー大統領が訪米した後、ロシアはウクライナへの圧力を強めました。2021年の秋から冬にかけて大規模な地上部隊をウクライナ周辺に集め、情勢は「危機」と受け止められるようになり、2022年2月24日の開戦に至りました。
なぜ短期間で勝てると考えたのか
開戦をこの時期に決めた理由は、現在も推測の段階にとどまるとしています。そのうえで高橋さんは、「この時期に攻めれば勝てる」と判断した可能性を挙げています。ロシアの情報機関は、ウクライナ国内に内通者が入り込んでいることを踏まえ、侵攻すればウクライナは短期間で崩れるという報告を上げていた形跡があるといいます。プーチン大統領は、2014年のクリミア併合に近い電撃的な勝利を見込んでいた可能性があるとしています。
実際に、秘密工作の効果もあって、メリトポリなど大きな戦闘を経ずにロシア軍が素早く占領した都市もありました。高橋さんは、プーチン大統領が同じことがウクライナ全土で起きると考えていた可能性が高いとみています。逆に、ウクライナが徹底して抵抗し、数年たっても消耗戦が続く展開を予想していれば、開戦は決めなかったはずだと指摘しています。開戦の理由としては、米国に対抗する独立した勢力として旧ソ連のような勢力圏を取り戻そうとしたことに加え、2022年2月の時点で「勝てると思った」ことを挙げています。
ドローンが変えた戦い方
開戦から4年半が過ぎ、戦場では多数のドローンが使われ、戦い方は変わり続けています。報道では、ウクライナがドローンや地上ロボットを使って敵の陣地を奪ったこと、遠隔操作の地上ロボットが最前線に投入されていること、ドローン攻撃にAIが使われていることなどが伝えられています。
両国への影響
ロシア国内ではドローン攻撃が相次ぎ、給油所に行列ができるなどの異変が報じられています。モスクワへの大規模なドローン攻撃も報じられ、ロシア側は選挙妨害を狙ったウクライナの攻撃だと主張しました。一方、ウクライナの首都では昼夜を問わないドローン攻撃が続き、市民生活が厳しさを増していると伝えられています。
現在の戦況と停戦の見通し
戦況については、ウクライナが優勢になったと伝える報道がある一方、そうした楽観論を否定する報道もあり、評価は分かれています。停戦や和平の見通しは、現時点で明らかになっていません。
注目ポイント
開戦の判断が、指導者に届いた情報の見立てに左右されていた可能性が示された点に関心が集まっています。短期決戦を想定した戦争が、ドローンやロボットが主役の長い消耗戦に変わったことは、戦争の姿そのものの変化として受け止められています。また、記事は日本が厳しい安全保障環境に置かれていることにも触れており、遠い戦争の話にとどまらない点も注目されています。
ネットでの反応
ネット上では、数日で首都を落とすつもりが泥沼の消耗戦になったとして、指導者が自分に都合のよい報告だけを信じた例だと受け止める声が見られます。塹壕戦にドローンが加わった現在の戦場を、第一次世界大戦になぞらえる投稿もあります。
一方で、ロシアが消耗戦に切り替えたのは今のようなドローン中心の戦場になる前で、ロシア自身が消耗戦を選んだのではないかという投稿もあり、「誤算」という切り口とは違う受け止めも出ています。ほかにも、欧米の支援がなければ戦況はロシアに傾くという意見や、物量を支える部品の供給元に注目する声、欧州の政治情勢への懸念などが投稿されています。開戦の経緯についてロシア側の主張に沿った投稿もありますが、内容は確認されていません。
参考記事
- プーチンはサクッと勝てると思っていた...ドローンによる消耗戦と化したウクライナ侵攻の"最初の大誤算" (2ページ目) - PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) 2026年10月15日 08:00
- プーチンはサクッと勝てると思っていた...ドローンによる消耗戦と化したウクライナ侵攻の"最初の大誤算" 2026年10月15日 09:56
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