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マスク氏がゼレンスキー大統領に退陣要求、衛星通信の制限めぐる対立も背景に

マスク氏がゼレンスキー大統領に退陣要求、衛星通信の制限めぐる対立も背景に

米実業家のイーロン・マスク氏が10月14日、自身のSNSでウクライナのゼレンスキー大統領に退陣を求めました。ウクライナ政府が、軍の通信システムへの変更などを理由に米国を非難していたさなかの発言で、波紋が広がっています。

内容

マスク氏の発言

AFPによると、米実業家のイーロン・マスク氏は10月14日、自身のSNSでウクライナのゼレンスキー大統領に退陣を呼びかけました。

マスク氏は、ある投稿を共有する形でこの発言をしました。共有された投稿は、ゼレンスキー氏がロシアの敗北まで戦争を終えるつもりはなく、最も恐れているのは戦争終結後の大統領選挙だと主張する内容でした。投稿はさらに、選挙で敗れれば捜査や起訴の対象になる可能性が高く、前任者の8割が起訴されてきたとも述べていました。マスク氏はこれに「こうして殺戮が続く」と添え、ゼレンスキー氏は退陣すべきだとコメントしました。

背景にある通信システムをめぐる対立

マスク氏はこの発言の前に、ウクライナが使う衛星通信システム「スターシールド」の通信速度や利用の制限は米軍が決めており、最終的には米大統領が判断していると述べていました。

一方、ウクライナ政府は今週、米国を強く非難していました。主な理由は、ロシアのミサイル攻撃を事前に警告しなかったこと、そしてウクライナ軍が通信に使う米企業製のシステムに変更を加え、軍事対応を妨げたことです。ウクライナ側は、これらがロシアを利する行為だとして、米国の支援姿勢そのものに疑問を投げかけていました。

この問題については、スターリンクに新たな制限がかかり、ウクライナの軍事作戦やドローン運用に支障が出ているとの報道も相次いでいます。

周辺の動き

米国との関係が冷え込むなか、英国はゼレンスキー氏への全面的な支持を表明したと報じられています。トランプ大統領は、ウクライナがロシアの製油所への攻撃を再開したことを「恥さらしだ」と非難しました。

フランスでは、ルペン氏がウクライナへの財政支援の打ち切りを表明しました。これに対しゼレンスキー氏は、フランスとの協力は「双方に利益」があると強調しています。また、ハンガリーの首相がゼレンスキー氏と初めて会談し、両国関係の立て直しで合意したとも伝えられています。

マスク氏の退陣要求には、ロシアが反応したとする報道もありますが、その具体的な内容は伝えられていません。ゼレンスキー大統領やウクライナ政府がマスク氏の発言に直接どう応じたのかも、現時点で明らかになっていません。

出典:AFPBB News(@afpbbcom)(X)

注目ポイント

ウクライナ軍は戦場での通信をマスク氏の企業のシステムに頼っています。そのため、事業者のトップである人物が大統領の退陣を公然と求めた点に関心が集まっています。米国との関係が揺らぐ一方で、英国やハンガリーなど欧州各国との関係には新たな動きが出ています。ウクライナがどこに支えを求めていくのかが、今後の焦点となりそうです。

ネットでの反応

ネット上では、退陣を求める相手が違うのではないかという受け止めが目立ちます。「戦闘を止めるよう求めるなら、先にロシアやプーチン大統領に言うべきだ」という声が多く見られます。また、選挙に負ければ訴追されるという理屈は他国の指導者にも当てはまるとして、論理の一貫性を疑問視する投稿もあります。

他国の資産家が一国の大統領に退陣を迫ることへの反発や、根拠のないまま本人の内心を決めつけていると批判する声も出ています。軍事用の衛星通信は信頼を失ったとして、将来的な切り替えを予想する投稿も見られます。一方で、ウクライナを支援しても得るものが少ないという見方を示す人もいます。

報道では通信制限をめぐる米国とウクライナの対立が大きく扱われていますが、ネット上の議論はマスク氏個人の立場や政治的な姿勢に集中する傾向があります。

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