1時間ごとに更新

いま話題のニュースを、1時間ごとにランキング!

トップ > 経済

経済

米9月PPIが前年比6.3%上昇、4年ぶり高水準もドル円は157円台に下落

米9月PPIが前年比6.3%上昇、4年ぶり高水準もドル円は157円台に下落

米労働省が発表した9月の生産者物価指数(PPI)は前年比6.3%上昇し、2022年12月以来の高い伸びとなりました。同じ日に発表された小売売上高も予想を上回りましたが、米国債が買われて長期金利が下がり、ドル円は157円台に下落しました。

内容

9月PPIは予想を大きく上回る伸び

米労働省が10月15日に発表した9月の生産者物価指数(PPI)は、前月比で1.3%上昇しました。予想の0.6%を大きく上回り、8月の0.5%(0.4%から上方修正)からも伸びが拡大しています。この伸び率は2022年3月以来の大きさです。前年比では6.3%上昇となり、予想の5.4%、8月の5.6%を上回って、2022年12月以来の高い水準になりました。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数も伸びが加速しています。前月比は0.7%上昇(予想0.3%、8月0.2%)で、4月以来の大きさでした。前年比は5.0%上昇(予想4.4%、8月4.8%)で、2023年1月以来の高さです。品目ごとにどの価格がどれだけ押し上げたのかは、現時点で明らかになっていません。

小売売上高などほかの指標

9月の小売売上高は前月比0.8%増でした。8月の1.3%増からは伸びが鈍りましたが、予想の0.3%増は上回りました。新規失業保険申請件数は19.9万件で、ほぼ予想どおりでした。10月のNY連銀製造業景況指数は25.5と予想の12.0を大きく上回った一方、フィラデルフィア連銀製造業景況指数は20.9で、予想の28.0を下回りました。

ドル売りが続いた理由とドル円の水準

PPIはインフレが加速していることを改めて示す結果でした。しかし市場では人工知能(AI)ブームへの警戒感が強く、安全資産とされる米国債が買われました。その結果、米10年債利回りは5.10%から5.04%に低下しました。金利が下がったことでドルが売られ、ドル円は158円20銭から157円70銭まで下落しています。ユーロドルは1.1188ドル付近、ポンドドルは1.3252ドル付近でもみ合いとなりました。別の報道でも、ドルの戻り売りが優勢となり、PPIの上振れに対する反応は限られたと伝えられています。

米国の利上げ見通しはどう変わったか

前日に発表された9月の消費者物価指数(CPI)は、総合が前月比0.6%、前年比3.7%で、どちらも予想どおりでした。一方、コア指数は前月比0.3%と予想の0.2%を上回りました。総合の伸びが高いのは、主に原油やガソリンの値上がりによるものとされています。

エコノミストのレポートによると、CPIの発表後、FF金利先物が織り込む10月FOMCでの利上げ確率は、前の週後半の2割弱から3割強に上がりました。4割を超えたと伝える報道もあります。今回のPPIについても、CPIと同じく利上げ観測を後押しする内容だと報じられています。

ただし、FRBの主要メンバーの発言には慎重なものが目立ちます。ウィリアムズNY連銀総裁は、来年のインフレ率は2%近くまで下がるとの見方を示し、2027年の利上げは必要ないと述べました。ウォラー理事は、最近の金利上昇は経済成長の加速とAIへの大型投資によるもので、インフレ期待は安定していると話しています。リッチモンド連銀総裁は、10月FOMCの結果について予測したくないと述べました。ウォーシュ議長がどう判断するかは、現時点で明らかになっていません。

出典:FX・CFDのOANDA証券株式会社【公式】(@OANDAjp)(X)

注目ポイント

物価指標が予想を上回ったのに、ドル円が円高方向に動いたことが注目されています。AIブームへの警戒感から米国債が買われる流れは、指標の内容とは逆向きの値動きにつながりました。今後の焦点は、10月FOMCで利上げに踏み切るかどうかです。スタグフレーション(景気停滞と物価上昇が同時に進む状態)への懸念を指摘する報道もあり、ウォーシュ議長の発言にも関心が集まっています。

参考記事

ランキング登場履歴

2026年10月16日 0時5位

この記事の内容に誤りを見つけた方は 情報の誤りを報告 からお知らせください。