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Meta、最大のAIモデル「Muse Wonder」発表 記憶と粘り強さを強化

Meta、最大のAIモデル「Muse Wonder」発表 記憶と粘り強さを強化

Metaが、同社で最大かつ最強と位置付ける新しいAIモデル「Muse Wonder」と、その上位版「Muse Wonder Full」を発表しました。会話をまたいで情報を覚えておく機能と、難しい作業を最後までやり抜く機能が特徴です。開発者向けにはすでに提供が始まっており、個人向けAIエージェント「Muse」にも今後搭載される予定です。

内容

どのようなモデルか

Metaは10月12日(現地時間)、新しいAIモデル「Muse Wonder」と、その上位版「Muse Wonder Full」を発表しました。利用者の代わりに日常や仕事の作業を進める「エージェント」としての使い方に合わせて作られたモデルです。4月に発表した「Muse Spark」を土台に、学習の規模を大きく広げて開発しました。モデルが大きくなったことで、学習の段階であまり重視しなかった種類の作業でも、従来から予想される以上の性能を出せると説明しています。入力にはテキスト、画像、動画、音声を使え、出力はテキストです。一度に扱える情報量(コンテキスト長)は100万トークンです。

記憶力と粘り強さの変化

大きな特徴は「Active Memory」と「Active Focus」の2つです。Active Memoryは、利用者にとって大切な情報を会話が終わった後も覚えておき、作業に必要な場面で自分から思い出して使う機能です。数日から数カ月がたっても、ちょっとした習慣や好み、以前の何気ないやりとりを覚えていられるよう重点的に開発したとしています。Active Focusは、難しい作業でも目標から外れずに取り組み続ける機能です。うまくいかないときは別のやり方に切り替え、エラーが起きても立て直して作業を最後まで進めます。重要な操作をする前には、利用者に確認を取る仕組みです。

どんな場面で役立つのか

法律、金融、医療などの専門知識も強化しました。保険金の請求、賃貸契約書の内容の確認、家計の把握などでの利用を想定しています。紹介動画では、遠方への引っ越しや手間のかかる保険請求、趣味を仕事にする準備などが例として挙げられました。開発者自身の使い方としては、条件の細かい賃貸物件を探すために、いくつもの情報源で新しい物件を毎日確認させ、貸主との連絡まで任せている例が紹介されています。このほか、ブラウザや複数のアプリを使ってランニングの計画を立てる例、Instagramの写真をもとにグッズをデザインして注文する例、結婚式の席次表作り、画像から3Dのゲームを作る例も公開されました。

性能の比較

公開された資料では、他社の最上位モデルと比べています。法律業務の評価ではMuse Wonder Fullが最も高い点数となり、長い時間をかけるプログラミングの評価でも他のモデルを上回りました。一方で、医療の質問への回答や、プログラムを一から作る評価、総合的な指標などでは、他社のモデルの方が高い点数でした。

安全性への対応

化学・生物の分野では、対策をとる前の段階で「高リスク」に当たる可能性を否定できなかったとしています。そのため追加の学習や、危険な内容を見分ける仕組みを導入し、すべての分野で「中程度以下」のリスクに抑えたと説明しています。より詳しい安全性の報告書も近く公開する予定です。

いつ、どう使えるのか

開発者向けには、発表した日から「Meta Model API」とコーディングツール「Muse Code」でMuse Wonderを使えるようになりました。Muse Wonder Fullは、Muse Codeの有料契約者に向けて提供されます。一般の利用者は、Museアプリを通じてMuse Wonderを使うことになります。Museは9月に米国で始まったアプリで、メールの送信や旅行の予約などを代わりに行います。現在は「Muse Spark 1.3」で動いています。Muse Wonderはまず有料契約者向けに搭載される予定ですが、搭載の時期や対象となるプランの詳細は現時点で明らかになっていません。日本で使えるようになる時期も、現時点で明らかになっていません。

出典:Bloomberg Television(YouTube)
出典:AI Watch(@aiwatch_jp)(X)

注目ポイント

Museは今後、AIグラスへの搭載も予定されています。メガネの形をした身近な機器で、記憶を保つエージェントが使えるようになるのかが注目されています。また、比較した評価の中には、他社のモデルが上回った項目もあります。このため、分野によって得意・不得意が分かれる点も関心を集めています。

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