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金価格が反落、NY金先物は4192ドル 原油高に伴うドル高と金利先高観が重しに

金価格が反落、NY金先物は4192ドル 原油高に伴うドル高と金利先高観が重しに

ニューヨーク市場の金先物12月限が前営業日比22.73ドル安の4,192.82ドルで取引を終え、反落しました。中東情勢を受けた原油高でドル高が進み、インフレ圧力から金利が上がるとの見方が強まったことが重しとなりました。

内容

NY金先物は0.54%安で取引終了

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、12日の通常取引を前営業日比22.73ドル(0.54%)安の4,192.82ドルで終えました。時間外取引を含めた値幅は4,178.20〜4,242.20ドルでした。通常取引の終了後も、4,192ドル前後で推移しています。現物の金(XAU)も4,171ドルに下がり、日足チャートでは上下にヒゲのある陰線となりました。目先は下落が続くのか、反発するのかが焦点とされています。

なぜ下落したのか

時間外取引では、ロシアのディーゼル放出などを受けて買いが先行し、一時4,242.20ドルまで上がりました。その後、中東情勢への懸念から原油価格が上がり、ドルも買われると、戻り売りに押されました。原油高はインフレを強める要因になるため、金利が先行き上がるとの見方が強まったことも重しになりました。ドルインデックスの上昇が影響したとする報道もあります。

ドル高・金利上昇と金価格の関係

金相場は、2010年代までは米金利やドルと逆の方向に動く関係が特に重視されてきました。ここ最近の値動きもこの関係に沿っています。9月下旬には米金利の上昇を受けて4,100ドル台まで大きく下げました。10月上旬には、FRBのタカ派的な姿勢やFOMC議事要旨を受けたドル高が重しになっています。一方で9日には、ドル安と米国債利回りの低下を受けて上昇しました。

インフレのときに金が買われる理由

週刊エコノミストのウェブ版の記事は、通貨の価値が下がることに備えて金などに資金を移す「ディベースメント・トレード」を取り上げています。背景として、次の3点が挙げられています。

  • 公的債務の拡大や深刻な財政赤字
  • インフレによる法定通貨の購買力の低下
  • 地政学リスクの高まり

中でも中心的なテーマとされているのが、米国の財政不安です。記事によると、2025年のドル建て金相場は年率64.4%上昇し、過去最高値を更新しました。2026年8月には前月比9.1%高と急伸し、イラン戦争が始まった後の低迷から大きく持ち直しています。ただしウォール街では、こうした動きは一時的な物語にすぎないとする懐疑的な見方も少なくありません。

今後の見通し

報道では、見方が分かれています。

  • 米ドルの先高感で下落基調にあっても、新興国の中央銀行による金の購入に支えられるとする見通し
  • 4,245ドルを回復できるかは米CPIがカギになるとする見通し
  • 財政不安を背景に、長期的な上昇傾向は変わらないとする見通し

今後の水準について、確定的な見通しは現時点で明らかになっていません。

注目ポイント

今回は、原油高がインフレへの警戒を通じて金利の先高観を強め、金の重しになりました。インフレへの備えとして金が買われる流れとは逆の方向に働いた形で、この点が意外に感じられるところです。短期的に影響する金利・ドルと、中長期的な財政不安のどちらが相場を主導するのかが注目されています。当面は、米CPIの結果や中東情勢が焦点になりそうです。

参考記事

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2026年10月13日 11時19位

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