1時間ごとに更新

いま話題のニュースを、1時間ごとにランキング!

トップ > 社会

社会

「脱MAGA」と区割り変更、中間選挙前のトランプ政権と米国の分断

「脱MAGA」と区割り変更、中間選挙前のトランプ政権と米国の分断

第2次トランプ政権の発足からまもなく2年となるなか、支持率の低下や「MAGA」を見限る支持者の動きが報じられています。中間選挙を前に、共和党に有利な形で選挙区の線を引き直す「ゲリマンダー」も進んでおり、TBSの『報道特集スペシャル』がこうした動きを「選挙ハック」として取り上げました。

内容

TBSは10月11日午後1時30分から『報道特集スペシャル トランプ2.0とハックされる世界』を放送しました。声優の大塚明夫さんと楠木ともりさんがナレーションを担当しています。番組では、2025年1月に発足した第2次トランプ政権が、ときに強引にルールを曲げる手法を使っていることを、世界を「ハック」するようなものとして取り上げました。選挙のルールのほか、生命のあり方なども題材にしています。

「選挙ハック」とは何か

番組が「選挙ハック」と呼んだのは、中間選挙を前に各地で進む選挙区の区割り変更、いわゆる「ゲリマンダー」です。選挙区の線を特定の政党に有利になるよう引き直す手法で、TBSは以前の報道でこれを「政治家が有権者を選ぶ」と表現していました。区割りが変わった地域では、道路を挟んで同じ街が別々の選挙区に分けられたり、端から端まで車で3時間かかるほど広い選挙区ができたりしています。共和党に有利な形で区割りが変わった地域では、民主党の支持者から「黒人の投票が無意味になる」という声が出ていると報じられています。

なぜ道路を挟んで選挙区が分かれるのか

区割り変更は州ごとに進められており、決まり方も州によって異なります。サウスカロライナ州では、州議会がトランプ氏の意向に反して区割り変更を拒否しました。バージニア州では、区割りをめぐる住民投票に無効の判断が出て、トランプ氏が「大勝利」と称賛しました。南部の州で区割り変更を承認した住民投票については、トランプ氏が「不正」と批判しています。なお、道路一本で線を引くことを認める具体的な法的な仕組みについては、報道では詳しく説明されておらず、現時点で明らかになっていません。区割り変更合戦の結果について、日本経済新聞は共和党がやや有利なものの、トランプ氏が期待したほどの効果は出ていないと伝えています。

「脱MAGA」で崖っぷちとされる理由

トランプ政権の支持率は下がり続けており、「アメリカをもう一度偉大に(MAGA)」というスローガンを見限る人が相次いでいるとされます。トランプ氏の地元とされる地域でも、赤い帽子に「私はMAGAを去った」と書いた人の姿が報じられました。共和党は9月9日に、通常は大統領選の前に開く党大会を、中間選挙の前という時期に初めて開きました。トランプ氏は会場が満員だと主張しましたが、取材した村瀬健介キャスターは実際には席が空いており、会場の外にも行列は見えなかったと伝えています。一方で、会場の支持者からは、国境の封鎖や減税を評価する声や、物価高も先には光が見えているという声が聞かれました。中間選挙については、何としても勝たなければトランプ氏の身が危うくなるという見方も報じられています。

分断と怒りがもたらす影響

民主党は9月に異例の党大会を開き、下院の奪還と不正の追及を掲げました。区割り変更をめぐる対立は、両党の争いだけでなく、自分の一票が意味を持たなくなると感じる有権者の怒りにもつながっています。TBSは、この問題の影響が日本にも及ぶ可能性があると以前の報道で指摘しています。

注目ポイント

熱心な支持者で知られた「MAGA」の内部から離反の声が出ていることは、多くの人にとって意外に受け止められる点です。また、住む場所が道路一本違うだけで選挙区が変わるという具体的な事例は、選挙制度のあり方を身近な問題として考えるきっかけになっています。今後は、区割り変更が中間選挙の結果にどこまで影響するのか、そして下院の勢力がどう変わるのかが焦点になります。

参考記事

ランキング登場履歴

2026年10月12日 13時17位

この記事の内容に誤りを見つけた方は 情報の誤りを報告 からお知らせください。