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社会細野防災相が印旛沼を視察、破堤原因に「パイピング」指摘も

内容
細野防災相が就任後初の被災地視察
細野豪志防災担当相は10月11日、9月の台風25号に伴う大雨で堤防が決壊し、広い範囲が浸水した千葉県の印旛沼周辺を訪れました。読売新聞によると、就任後初めての視察で、養老渓谷にも足を運んでいます。細野氏は、国として復旧・復興を全面的に支援する考えを示しました。
住宅の再建支援については、被災者の実情に合わせて「柔軟に」対応すると述べています。一部の報道では、床上浸水の被害を受けても支援の対象から外れるケースがあることが取り上げられており、生活再建を支える制度の改善に向けた動きとしても伝えられています。具体的にどのような見直しが行われるのかは、現時点で明らかになっていません。
破堤の原因は「パイピング」か
日経クロステックによると、現地を確認した専門家からは、堤防の下の部分に水がしみ込むことで起きる「パイピング」が決壊の原因ではないかという指摘が出ています。パイピングによって堤防が破れた事例は、国内ではきわめて少ないとされています。
一方で、堤防を管理する千葉県は、原因を究明するための調査委員会を現時点で設置していません。設置していない理由や、今後設置する予定があるかどうかは、現時点で明らかになっていません。
被害の規模
千葉県では9月に入ってから平年を大きく上回る雨が降り続き、地盤が緩み川も増水した状態で、9月21日に台風25号が最も近づきました。隣の東京都心では8月27日から10月2日まで37日続けて雨が観測され、1886年に統計を取り始めて以来、最も長い記録になったとウェザーニュースが伝えています。
印旛沼では、周辺の河川や水路を含め、3つの地区の計4か所で堤防が決壊しました。成田市や栄町では、沼から直線でおよそ1キロ離れた住宅地にまで水が及び、大量の水草が流れ着いたり、稲が倒れたりする被害が出ました。印旛沼の治水の基盤となった1968〜69年の「印旛沼開発事業」の完了後、堤防が決壊したのは初めてと報じられています。地元では、過去60〜70年で氾濫を聞いたことがないという声もありました。
千葉県が10月8日に公表した住宅被害の暫定値は、全壊が81棟、半壊が531棟、一部損壊が448棟です。浸水は床上が361棟、床下が1290棟にのぼります。2013年に台風26号で西印旛沼があふれた際の被害は、佐倉市の田畑70.5ヘクタールと民家2戸の浸水で、今回はこれを大きく上回っています。
注目ポイント
長年氾濫と無縁とされてきた地域で、住宅被害が千棟を超える規模に広がったことに関心が集まっています。国内で例の少ないパイピングが原因だとすれば、詳しい分析の結果がほかの堤防の備えにも関わる可能性があり、千葉県が調査体制を整えるかどうかが今後の焦点です。また、床上浸水でも支援の対象外となる場合がある中で、細野防災相の言う「柔軟な対応」が具体的にどのような形になるのかも注目されています。
参考記事
- 印旛沼の破堤、原因は異例の「パイピング」か 千葉県は調査委員会を未設置日経クロステック 2026年10月14日 11:30
- 氾濫は「聞いたことがない」地元民も驚かせた印旛沼の大暴れ 多くの「想定外」もたらした台風25号の猛威Yahoo!ニュース 2026年10月14日 11:30
- 細野防災相 印旛沼など台風被害現場視察 “復旧復興を後押し”NHKニュース 2026年10月14日 11:30
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