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テクノロジー「男は狩り、女は採集」は本当か 約8割の狩猟採集社会で女性も狩り

内容
米シアトル・パシフィック大学などの研究者らが2023年に学術誌「PLOS ONE」で発表した論文「The Myth of Man the Hunter」が、2026年10月10日の報道で紹介されています。世界の狩猟採集社会で、女性がどのように狩りに関わってきたかを調べた研究です。
女性は狩りをしていなかったのか
人類の狩猟採集生活は、男性が狩りをし、女性が植物などを集めるという分担で理解されることが多くありました。しかし研究では、過去100年間に記録された63の狩猟採集社会のうち、79%に当たる50の社会で女性が狩りをしていた記録が確認されました。
どのように分かったのか
研究者らは、過去100年間の63の狩猟採集社会について残された記録を調べ、女性が狩りをしていたかどうかを確認しました。その結果、女性の狩りは採集のついでに小動物を偶然捕まえる程度のものではないことが分かりました。多くの社会で女性ははじめから獲物を狙い、計画を立てて狩りに出ていました。小動物だけでなく、中型や大型の動物も仕留めていた記録があります。
男性とは異なる狩りのやり方
道具の使い方にも違いが見られました。フィリピンのアグタ族では、男性が決まって弓矢を使うのに対し、女性は好みに応じてナイフや弓矢を使い分けたり、組み合わせたりしていました。中央アフリカのアカ族の女性も、網、槍、なた、クロスボウなどさまざまな道具を使っていました。
誰と狩りに出るかにも差がありました。男性は主に1人か、妻や犬と一緒に行動していました。女性は1人で行くほか、夫、女性の仲間、子ども、犬など、いろいろな相手と協力して獲物を仕留める傾向がありました。
乳児を連れた狩りとは
女性が乳児を連れて狩りに出ていた記録も残っていました。ただし、どの社会の例なのか、どのような形で連れていたのかといった詳しい内容は、報道では伝えられておらず、現時点で明らかになっていません。
これまでの発見とのつながり
これまでにも、ペルーで見つかった約9000年前の女性の遺骨のそばに大型動物の狩猟具が置かれていた例があります。また、スウェーデンで発掘されたヴァイキングの戦士の骨が、実は女性のものだった例もあります。今回の研究は、こうした例が特別なものではないことを示した形です。
この結果が現代の男女の役割分担の考え方をどう変えるのかについて、研究者が述べた内容は報道では伝えられておらず、現時点で明らかになっていません。
注目ポイント
「男は狩り、女は採集」は、人類の歴史を語るときによく使われる身近なイメージです。そのため、8割近い社会で当てはまらないという結果は意外性があり、関心を集めています。女性が中型や大型の動物まで計画的に狙っていたことや、乳児を連れて狩りに出た記録があることも、これまでの思い込みとの違いを示す点として注目されています。
参考記事
- 「男は狩り、女は採集」はどこまで本当? 約8割で女性も狩り、乳児連れの例も 過去100年の狩猟採集社会を調査 2026年10月10日 14:13
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