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簗農水相、24年会合で予算箇所付け「国交省にやらせる」と発言

簗農水相、24年会合で予算箇所付け「国交省にやらせる」と発言

道路予算を「カットした」とする発言を撤回し、予算削減の働きかけを否定していた簗和生農林水産相が、2024年12月の地元会合で、予算の配分調整を国土交通省に働きかけると説明していたことが朝日新聞の報道で分かりました。朝日新聞は会合の音声データを入手し、複数の出席者も発言を認めています。

内容

どの会合で何を語ったのか

朝日新聞が入手した音声データと複数の関係者の証言によると、会合は2024年12月22日、簗氏の地元である衆院栃木3区の栃木県大田原市にある事務所で開かれました。県議や町長、後援会の幹部らが集まり、直前の衆院選を振り返る場でした。この選挙は保守分裂の構図となり、簗氏は178票差で競り勝って5回目の当選を果たしています。

簗氏は選挙の反省点と今後の支持拡大の方針を説明するなかで、道路、都市事業、水道、河川について地元から要望を受け、「予算の箇所付けを国土交通省にやらせます」と話しました。農業分野の予算確保の実績にも触れたうえで、今後は大臣を目指す立場になるとし、自分が不在になれば地元が困ると支援者に感じてもらう必要がある、という趣旨の発言もしていました。複数の出席者が、こうした発言があったことを認めています。

「箇所付け」とは

箇所付けは、国の予算を自治体などのどの事業・場所にいくら配るかを調整する作業を指します。簗氏は今回の問題が起きる前から、支持を広げるために国交省への箇所付けの働きかけを地元にアピールしていたことになります。

これまでの経緯

簗氏は、国からの道路予算を「カットした」と発言したと報じられ、その後この発言を撤回しました。東京新聞によると、簗氏は予算カットを「求めたことは一切ない」と説明しています。一方で時事通信は、簗氏が「地元の声」を受けて国交省に問い合わせたことはあるものの、その内容は「覚えていない」と述べたと伝えており、公職選挙法違反の疑いも指摘されています。

地元への予算配分はどうなったのか

時事通信によると、衆院選で対立候補を支援した2つの市町では、道路予算が最大で54%減っていました。国交省は簗氏に関する照会を受けて調べた結果、圧力は確認されなかったと説明しています。朝日新聞は、簗氏が名指しした2市町で工事が止まっていると報じ、地元からは「恫喝だ」との声も出ています。予算の増減が簗氏の働きかけによるものかどうかは、現時点で明らかになっていません。

政府や周囲の反応

高市首相は発言を「不適切」としつつ、「任命責任は私にある」と述べ、更迭はせずに職責を全うするよう指示しました。自民党の会合では鈴木宗男議員が強く批判し、簗氏が謝罪に追い込まれたと報じられています。国会では問責決議案の提出を検討する動きも伝えられています。今回明らかになった2024年の発言について、簗氏や農水省がどう説明しているかは、現時点で明らかになっていません。

出典:日テレNEWS(YouTube)
出典:朝日新聞社会部(@Asahi_Shakai)(X)

注目ポイント

簗氏はこれまで予算削減の働きかけを否定してきましたが、以前から国交省への働きかけを支援者に示していたことが音声で裏付けられた形となり、これまでの説明との整合性が焦点となっています。選挙での支持と地元の道路や水道などの予算が結びついていたのかという点は、住民の暮らしに直結する問題として受け止められています。首相が続投を支持するなか、問責決議案の行方や本人の今後の説明が注目されます。

ネットでの反応

ネット上では、今回の報道で簗氏の政治生命が早く終わりそうだと受け止める声が見られます。その一方で、報道機関は2024年の時点でこの発言を把握していたのに報じなかったのではないか、という投稿もあります。報道が予算配分への政治の関与を問題にしているのに対し、報道する側の姿勢に関心を向ける声も出ており、受け止め方には違いが見られます。

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