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社会エルニーニョ現象が観測史上最強に 今冬は暖冬予想、台風の動向にも注意

内容
過去最強と発表されたエルニーニョ現象
エルニーニョ現象は、南米ペルー沖を含む太平洋赤道域の中部から東部で、海面水温が基準値より0.5度以上高い状態が続く現象です。発生すると東から吹く貿易風が弱まり、インドネシア近くにたまっていた温かい海水が東へ広がります。南米側では冷たい海水が下から上がってきにくくなり、水温が上がります。数年おきに起こり、大気の流れを変えるため、世界のあちこちで異常気象が起きやすくなります。
気象庁は10月9日、監視海域の2026年9月の平均海面水温が基準値を4.0度上回ったと発表しました。基準値より2度以上高い場合は一般に「スーパーエルニーニョ」と呼ばれます。これまでの最高は1997年12月の3.6度で、今回はそれを超えて、統計がある1949年以降で最も強くなりました。今回の現象は今年の春に始まり、12月頃にピークを迎える見通しです。気象庁の担当者は「今までにない強さだ」と述べ、日本への影響を注視する考えを示しました。
日本の冬は暖冬傾向の予想
気象庁が9月18日に出した寒候期予報では、2026年12月から2027年2月の平均気温は、東北から沖縄・奄美にかけて平年より高い予想です。北海道は平年並みか高い予想で、全国的に暖冬傾向となっています。降水量は、北日本と東日本の太平洋側、西日本から南西諸島で多めの予想です。
理由として挙げられているのが、フィリピン付近の大気の変化です。エルニーニョのときは積乱雲ができやすい場所が太平洋の中部から東部へ移り、フィリピン付近では少なくなります。その結果、この付近の下層で時計回りの風の流れが強まり、その西側から北西側を回る南寄りの風が、暖かく湿った空気を日本へ運びやすくなります。10月8日を初期値とする最新の予測でも、この流れが強まると見込まれています。冬型の気圧配置も弱まりやすくなります。
一方で、暖冬でも大雪が起きないわけではありません。強いエルニーニョが続いていた2015年から2016年の冬は全国的に暖かくなりましたが、2016年1月18日は本州の南を進む低気圧の影響で、関東甲信をはじめ太平洋側で雪が大きく積もりました。同じ月の23日から25日には冬型の気圧配置が強まり、日本海側の各地でも大雪が降りました。一時的な大雪への備えは必要です。
台風の発生が多い年に
日本では6月から8月に、平年を大きく上回る17個の台風が発生しました。10月1日には、今年の発生数が27個に達し、発生する場所がずれたことで勢力の強い台風が増えているとの解説も出ています。気象予報士の解説では、過去にスーパーエルニーニョが起きた年は毎月台風が発生していたとして、南の海上の動向に注意するよう呼びかけています。今後どの海域でいつ頃まで特に警戒が必要かについては、現時点で明らかになっていません。
世界への影響
エルニーニョは世界各地で熱波や豪雨などの異常気象を起こしやすくします。中米ホンジュラスでは、干ばつによって農作物に被害が出ています。中国の当局は、影響が来年の夏まで続くとの見方を示したと伝えられています。食料や商品の価格への影響を指摘する報道もありますが、具体的な規模は現時点で明らかになっていません。
注目ポイント
観測が始まってから約80年で最も強いという点が、多くの人の関心を集めています。暖冬になれば暖房や冬の行楽など暮らしに身近な影響が考えられる一方、暖冬の年でも大雪が起きた例があることから、どう備えるかが焦点になりそうです。ピークとされる12月以降に日本の天候や台風の発生がどうなるかも、今後の注目点です。
ネットでの反応
SNSでは、今年は1月から10月まで毎月台風が発生しており、こうした年は統計開始以来、1965年、2015年、2026年の3回だけだという投稿が広がっています。1年を通して毎月発生したのはスーパーエルニーニョが起きていた2015年だけだとして、残りの2か月も台風が発生するかに注目する声が出ています。報道が暖冬の見通しを中心に伝えているのに対し、ネット上では台風の発生記録のほうに関心が向いている様子もうかがえます。
参考記事
- 世界各地に異常気象もたらす「エルニーニョ」過去最強に、日本は暖冬の見込み...気象庁「影響注視したい」読売新聞 2026年10月12日 05:30
- エルニーニョが史上最強に 今後の天候にどう影響するのか?(松浦悠真)Yahoo!ニュース 2026年10月12日 05:30
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