トップ > テクノロジー
テクノロジー富山県立大で学生のM365アカウントに不正アクセス、迷惑メール1092件

内容
何が起きたのか
富山県立大学は10月7日、在籍する学生1人のMicrosoft 365アカウントが第三者に不正に使われていたと発表しました。このアカウントを送信元とする迷惑メールは合計1092件にのぼります。送信は8月23日から27日にかけて断続的に行われ、宛先はGmailやYahoo!メールなどを使う不特定多数の相手でした。メールは英語の短い文面にリンクを付けたもので、写真などを入手するよう誘う内容だったとされています。
なぜ起きたのか
大学は、学生が個人で所有するパソコンが何らかの経緯で悪意のあるソフトウェアに感染し、IDとパスワードを盗まれた可能性があるとみています。大学のアカウントが悪用される直前には、同じ学生が私的に使う複数のアカウントでも不正アクセスが見つかっていたということです。感染の具体的な経路や、どこに弱点があったのかの詳細は現時点で明らかになっていません。
「また」と言われる理由
同大学でMicrosoft 365アカウントの悪用が公表されたのは今回が初めてではありません。5〜6月には別の学生2人のアカウントが乗っ取られ、あわせて4581件の迷惑メールが送られており、7月3日に公表されていました。大学はこれを受け、学生が学外からログインする際にパスキーや多要素認証を必須とする仕組みを10月から導入する準備を進めていましたが、今回の被害が起きた8月の段階ではまだ導入前でした。同じ大学が継続的に狙われているのかどうかは、現時点で明らかになっていません。
被害と影響
大学は不正アクセスの痕跡を確認したうえで、該当する学生のMicrosoft 365アカウントを緊急停止しました。ほかの学内サービスのアカウントも止めて利用状況を調べましたが、メール送信のほかに不正な操作や機密情報の流出は見つかっていないとしています。迷惑メールを受け取った人に具体的な被害が出たという報告も、現時点では確認されていません。
現在の対応
学生には新たなアカウントが発行されました。大学は学生本人への聞き取りを続けるとともに、富山県警と協力して原因の調査を進めています。
注目ポイント
同じ大学で数か月のうちに2度、多要素認証を導入する前の時期を突かれる形で被害が出た点に関心が集まっています。学生の私物パソコンの感染が大学のアカウントにまで及んだとみられることから、個人の端末管理と組織のセキュリティをどう切り分けるかも焦点です。国内では日経のMicrosoft 365アカウントへの不正ログインも報じられており、同様の被害が相次ぐなかでの発表となりました。
参考記事
- 富山県立大にまた不正アクセス 学生のMicrosoft 365アカウントから1092件の迷惑メール 送信は8月末 2026年10月7日 20:28
- 富山県立大にまた不正アクセス 学生のMicrosoft 365アカウントから1092件の迷惑メール 送信は8月末(ITmedia NEWS)Yahoo!ニュース 2026年10月7日 20:44
今話題の記事
ランキング登場履歴
この記事の内容に誤りを見つけた方は 情報の誤りを報告 からお知らせください。