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日本国債の長期金利、3.1%前後で推移 海外金利の上昇が波及

日本国債の長期金利、3.1%前後で推移 海外金利の上昇が波及

日本の長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが、3.1%前後で推移しています。欧米の金利上昇が国内にも及び、30年ぶりの高水準として財政への影響を指摘する報道も出ています。

内容

長期金利は3.1%前後

長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは、10月5日の朝方に一時3.110%まで上がり、前週末から0.020%上昇しました。時事通信の市況見出しによると、終盤の水準は5日が3.085%、6日が3.105%で、6日は債券先物が下落しました。7日午前は3.090%で、先物は伸び悩んでいます。朝日新聞は、10年物国債の利率が3.1%に上がり、30年ぶりの高水準になったとして、財政への影響を伝えています。

今後の金利の見通しについては、現時点で明らかになっていません。9月30日の市況では、日銀が10月に利上げするとの観測が後退したことが、債券の買い材料の一つになったという市場関係者の見方が紹介されていました。

海外金利の上昇が国内に波及

日本経済新聞は、国内債券の値動きを左右する要因として、海外金利の影響が強まっていると報じています。財政や需給への懸念などから欧米の金利に上昇圧力がかかり、その動きが国内金利にも波及する場面が目立ちます。こうした状況を受けて、国内債への投資にも慎重な姿勢が広がっています。ほかにも、米国・英国・フランスの国債金利が数十年ぶりの高水準になっているという報道や、米10年国債の利回りが5%に達した背景に財政規律の緩みがあるという論考が出ています。

9月30日の市況によると、その前日の米債券市場では、利上げ観測から売りが先行しました。米長期金利は一時5.29%台と、2007年6月以来およそ19年ぶりの高さになりました。その後、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、連続利上げを「急ぐ必要はない」とする見解を示したことで、金利は低下に転じました。これを受けて、同日の東京市場では長期国債先物の12月物が19銭高の124円54銭で取引を終え、続伸しました。10年債利回りは3.060%に下がりました。

年限ごとの利回り

同じ30日の現物市場の利回りは、次のとおりです。

  • 2年債:1.930%
  • 5年債:2.375%
  • 10年債:3.060%
  • 20年債:3.900%
  • 30年債:4.150%
  • 40年債:4.190%

期間が長い国債ほど利回りが高くなっており、30年債と40年債は4%台に乗っています。

入札と買いオペの結果

同日に財務省が実施した2年債の入札は、応募倍率が3.89倍で、過去1年の平均を上回りました。最低落札価格もおおむね市場予想どおりで、「無難な結果」と受け止められました。日銀による国債買いオペでは、「残存期間10年超25年以下」の応札倍率が3.93倍でした。この数字を市場の需給の面でどう評価するかは、現時点で明らかになっていません。

注目ポイント

長期金利が30年ぶりの水準にあることで、国の財政への影響に加え、個人向け国債の「変動10年」が金利上昇局面で有利なのかといった、家計に身近な論点も取り上げられています。海外投資家の動向も焦点の一つです。日本国債の保有額が増えたというロイターの報道がある一方で、利回りが上がっても慎重な姿勢を崩していないとする日本経済新聞の報道もあります。欧米の金利と国内の金融政策のどちらが今後の金利を左右するのかに、関心が集まっています。

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