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テクノロジー損保ジャパン、ドラレコ問い合わせ約6万件が漏えいの可能性

内容
何が起きたのか
損害保険ジャパンは10月7日、法人向けの通信機能付きドライブレコーダー「SMILING ROAD」に関する問い合わせ情報が外部に流出したおそれがあると発表しました。問い合わせ窓口の運用を任せていた委託先のシステムが、第三者による不正アクセスを受けたためです。対象は、このサービスを導入した企業の従業員などから寄せられた問い合わせで、件数は延べ約6万件です。同じ人が何度も問い合わせた場合はその回数分を数えているため、実際の人数はこれより少なくなります。
漏えいした可能性がある情報
対象となるのは、氏名、電話番号、住所、メールアドレスに加え、勤め先の法人名や部署名です。さらに、ドライバーごとの識別ID、運転アラートの種類と発生した日時、ドライブレコーダー本体のシリアル番号、申込番号、問い合わせの件名と本文も含まれます。一方、銀行口座やクレジットカード、マイナンバーカードに関する情報は含まれていないとしています。
今回の約6万件がサービス利用者全体のどの程度にあたるのかは、現時点で明らかになっていません。
なぜ起きたのか
攻撃を受けたのは、スカラコミュニケーションズ(東京都渋谷区)のFAQシステム「i-ask」のサーバーです。同社の説明では、10月2日午後8時33分ごろから翌3日午前8時1分ごろまでの間に、何者かがi-askの管理画面に不正にログインし、サーバーに不正なプログラムを仕掛けました。同社は3日朝にアクセスを遮断しています。損保ジャパン自社のシステムが侵入された形跡は確認されていません。
影響の広がり
このサーバーには複数の企業の問い合わせデータが保存されており、最大5社分、延べ最大71万3126件が流出したおそれがあります。すでに大和証券が口座番号などを含む約22万件、シチズン時計が約10万人分について、漏えいの可能性を公表しています。大和証券・シチズン時計と損保ジャパンの間で対策に差があったわけではなく、同じサーバーが攻撃を受けたことで複数社に影響が及んだ形です。管理画面への不正ログインが可能になった原因は、現時点で明らかになっていません。
今の状況と今後の対応
損保ジャパンは、公表の時点で分かっている範囲では、情報の悪用やネット上への掲載・拡散は見つかっていないとしています。今後は委託先と協力して原因を調べ、再発防止の徹底を求める方針です。あわせて自社の委託先の管理方法も点検し、強化策の内容と実施時期を決めるとしています。対象者への個別の連絡については、現時点で明らかになっていません。
注目ポイント
今回流出したおそれがあるのは、氏名などの連絡先だけではありません。運転アラートの種類や発生日時といった、業務中の運転に関わるデータも含まれていた点が特徴です。1つの外部サービスへの攻撃が、証券、時計、損害保険と業種の異なる企業に次々と影響を広げており、残る対象企業の公表や実際の被害人数の確定が今後の焦点になります。損保ジャパンの契約者情報をめぐっては、9月末にも印刷会社による誤送付が報じられたばかりです。
ネットでの反応
ネット上では、大和証券やシチズン時計と同じ委託先だった点に関心が集まっています。多くの企業が共通のクラウドサービスを使うことで、1か所の侵入から連鎖的に被害が広がる危うさを指摘する声が出ています。「一網打尽」と受け止める反応もあります。共通サービスに頼るよりも、各社が独自にシステムを作るほうが連鎖的な攻撃を避けられるのではないか、という意見も見られます。報道が伝えた漏えい項目の詳細よりも、委託先を共有する仕組みそのものへの不安に関心が向いている様子です。
参考記事
- シチズン時計、委託先への不正アクセスで約10万人分の個人情報漏えいか 大和証券と同じサービスが原因に 2026年10月6日 20:41
- 損保ジャパン、約6万件漏えいか 大和証券・シチズンと同じ委託先への不正アクセスでITmedia 2026年10月7日 17:22
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