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マンジャロのやせ目的使用、肥満学会が声明 救急搬送も相次ぐ

マンジャロのやせ目的使用、肥満学会が声明 救急搬送も相次ぐ

日本肥満学会は10月3日、糖尿病治療薬「マンジャロ」などを急な減量や極端な食事制限の手段として使わないよう求める声明を発表しました。治療の必要がない人が使って体調を崩し、救急搬送される例が相次いでいます。若者や外国人観光客の間で“やせる薬”として使う動きが広がっていることも報じられています。

内容

日本肥満学会が声明を発表

日本肥満学会は10月3日に声明をまとめ、5日に学会のホームページで公開しました。声明は、糖尿病治療薬のマンジャロをはじめとする薬を、短期間で体重を落とす目的や、食事を極端に減らす目的で使うことに反対しています。痩せるために使う人が増えていることを受けた対応です。

もともとは何の薬で、なぜ痩せる目的で使われるのか

マンジャロは本来、糖尿病の治療に使う薬です。糖尿病や肥満症の治療薬の一部には食欲を抑える働きがあり、この作用を目当てに“やせる薬”として本来の目的から外れた使い方をする人が出ています。

どのような健康被害が起きているのか

学会によると、薬を使って急に体重を落とすと体内で脂肪の分解が進み、ケトン体という物質が増えます。これにより吐き気や嘔吐、腹痛、だるさが出るほか、意識が遠のく、呼吸が苦しくなるといった命に関わる状態になることもあります。最近は、肥満症でも糖尿病でもない人がこうした症状を起こした報告が寄せられるようになりました。NHKは、極端な食事制限と薬の併用で重い健康障害が起き、救急搬送される人が相次いでいると伝えています。

声明は、まず自分にとって減量が本当に必要かどうかを考えるよう促しています。そのうえで、薬を使っている人がケトン体の増加によるとみられる症状に気づいたときは、薬と食事制限をいずれも中止し、医療機関の受診を検討するよう呼びかけました。声明をまとめた神戸大の小川渉特命教授は会見で、食事を制限すること自体に健康上の危険があると知ってほしいという趣旨の発言をしています。

読売新聞は6月の時点で、膵炎などの副作用の事例が800件を超えていると報じていました。

若者や外国人観光客への広がり

日本テレビの「news zero」は10月6日、都内の繁華街で取材し、痩せるために使っている男性や、マンジャロを手に入れる目的で来日する外国人観光客がいることを伝えました。報道では「毛が抜けても利用」という見出しが付けられ、韓国からの訪日客が増えていることや、その背景に強い痩身願望があることも報じられています。

副作用が出ても使い続ける理由について、これまでの報道では、体調を崩しても「やめられない」と話す利用者の声が紹介されていました。ただ、使い続ける理由の全体像は現時点で明らかになっていません。

違法な売買や処方のあり方も問題に

6月ごろから、SNS上で「刺すだけで痩せる」とうたった個人間の売買や違法な転売が広がっていることが相次いで報じられ、異例の摘発も伝えられました。安易な処方が広がりの一因ではないかとの指摘もあり、医師に高い倫理観を求める声が上がっています。また、使用済みの注射針が捨てられ、駅で針が刺さる事故が起きた例も報じられています。

今後の対策と残る疑問

厚生労働省はインターネット上の監視を強める方針を示しており、東京都もSNSの監視を行っていると報じられています。規制の強化など、これ以上の具体的な対策は現時点で明らかになっていません。また、本来この薬を必要とする糖尿病の患者が使いにくくなるおそれがあるかどうかについても、現時点で明らかになっていません。

注目ポイント

治療を必要としない人が使って救急搬送に至っているという点で、ダイエットに関心のある多くの人にとって身近な問題になっています。若者だけでなく、薬を求めて来日する外国人観光客にまで広がっているという意外さも関心を集めています。学会の声明や行政による監視が、違法な売買や安易な処方の抑止にどこまでつながるかが今後の焦点です。

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2026年10月7日 1時9位
2026年10月7日 0時10位

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