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経済ペスト研究所職員の死亡、ルビオ米国務長官がロシアに追加情報を要求

内容
何が起きたのか
ロシア・シベリア連邦管区のイルクーツクにある、シベリア・極東ペスト対策研究所で、28歳の女性職員が亡くなりました。ロシアのメディアは2日にこの死亡を伝えました。その際、約200人が経過観察の対象になったと報じています。病院の閉鎖を伝えた報道もあります。この研究所は約100年前、周辺地域でペストの集団感染が起きたことをきっかけに設けられました。
どのような状況で亡くなったのか
現地の報道によると、女性は亡くなる数日前に体調を崩しました。最近、モンゴルとの国境にあるブリヤート共和国を訪れていたとされます。この地域では、マーモットなどのげっ歯類がペスト菌を持っています。
体調を崩したきっかけとして、2つの見方が出ています。
- 病原体の入った試験管を割った後だったという見方
- 野生のげっ歯類の間でペストが自然に発生している地域で、野外調査をした後だったという見方
ただし、どちらも確認された情報ではありません。
ロシアの保健監督機関であるロスポトレブナゾール(連邦消費者権利保護・人間福利監督庁)は、死因を「原因不明の肺炎」と発表しています。死因は現在も調査中としています。接触した人は全員、肺ペストの検査で陰性だったと説明しています。世界保健機関(WHO)も6日の声明で、ロシアから「イルクーツク市では症例は記録されていない」との報告を受けたと明らかにしました。接触者は全員特定して健康状態を見守っており、発症者は出ていないとしています。
アメリカは何を求めているのか
ルビオ国務長官は6日、記者団の取材に応じました。ロシアには、もっと多くの情報を世界と共有する義務があると述べました。状況は刻一刻と注視しているとしています。
求めている「追加情報」の具体的な中身は、現時点で明らかになっていません。WHOに加盟するロシアには、国際保健規則に基づく義務があります。肺ペストの発症が国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態に当たるかを評価し、該当すればWHOに通告しなければなりません。
アメリカがペスト菌の危険な目的での使用を疑っているのかについては、韓国メディアが「生物兵器研究の有無を注視」と伝えています。ただし、米政府がそうした疑いを公式に示したかどうかは、現時点で明らかになっていません。
米ロのやり取りと今後
ルビオ長官は、事態が伝えられているより深刻になった場合に備えて、ロシアを支援する「措置」を用意していると発言しました。トランプ大統領も、この件を「非常に真剣に」検討していると述べています。米紙ワシントン・ポストによると、疾病対策センター(CDC)や国務省などが対応策を検討しています。
ロシア側の反応は次のとおりです。
- ロスポトレブナゾールは、アメリカで感染症が起きた際には支援する用意があると返しました。
- ペスコフ大統領報道官は、相互扶助の申し出は良いことだと述べました。
- ロスポトレブナゾールは、特別な疫病対策が取られたとするネット上の文書について、公式のものではなく事実と異なると否定しました。
CNNは、ロシアが情報提供に消極的で、米政権が対応に苦慮していると報じています。この件が米ロ関係にどのような影響を及ぼすかは、現時点で明らかになっていません。
英レディング大学のサイモン・クラーク准教授は、次のように説明しています。肺ペストは治療しなければほぼ確実に死に至りますが、抗生物質で克服できます。人から人へうつる可能性があるため警戒されているものの、新型コロナのようなロックダウンにはならないとの見方です。
注目ポイント
注目されているのは、「黒死病」として知られる感染症を扱う研究所で起きた死亡だという点です。死因がはっきりしないことも関心を集めています。ロシア当局はペストを否定する一方で、試験管の破損や野外調査といった未確認の情報も出ています。今後の焦点は、正式な死因がいつ、どこまで公表されるかです。米ロ両政府は互いに支援の用意を示していますが、ロシアがどこまで情報を出すかも注目されています。
参考記事
- ルビオ米国務長官、ロシアに追加情報の共有促す ペスト研究所職員の死についてBBC 2026年10月7日 12:03
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