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エジプト大統領がサウジ防衛へ軍事支援表明、フーシ派の攻撃激化受け

エジプト大統領がサウジ防衛へ軍事支援表明、フーシ派の攻撃激化受け

エジプトのシシ大統領が10月17日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派のミサイル攻撃を受けるサウジアラビアに対し、「あらゆる必要な措置をとる」と述べ、軍事支援に乗り出す考えを示しました。サウジとフーシ派の攻撃の応酬は首都リヤドの空港や石油施設に及び、聖地メディナ上空でもミサイルが迎撃されています。日本の原油調達への影響も懸念されています。

内容

エジプトが表明した支援

エジプトのアブドルファタハ・シシ大統領は10月17日、軍士官学校の卒業式での演説で、サウジアラビアを守るために「あらゆる必要な措置をとる」と述べました。読売新聞によると、フーシ派のミサイル攻撃に苦戦するサウジへ部隊を送り、防空任務を支援するとみられます。

シシ氏は「相手への攻撃を意図するものではない」とも述べ、支援は防衛面に限る方針を示しました。軍事行動には議会の承認が必要なため、議会に早急な対応を求めています。派遣する部隊の規模や時期は、現時点で明らかになっていません。

2月に米国とイランの戦闘が始まって中東情勢が不安定になるなか、エジプト、サウジ、トルコ、パキスタンの4か国は安全保障での連携を強めてきました。8月にはサウジ、トルコ、パキスタンが共同防衛協定を結んでいます。トルコとパキスタンは10月5日、この協定に基づき、サウジ防衛のための部隊派遣に合意していました。

フーシ派がサウジを攻撃している理由

AP通信によると、サウジとフーシ派の紛争は先月始まりました。きっかけは、フーシ派が紅海のバブエルマンデブ海峡沿いにある要衝を占領したことです。この海峡は原油輸送の重要な航路です。イエメン政府を支援するサウジ主導の有志連合は、これらの地域の奪還を目指しています。フーシ派は、首都サヌアを含め、イエメン国民の7割以上が暮らす地域を実効支配しています。

攻撃の応酬と被害

サウジの首都リヤドの国際空港は連日攻撃を受けています。10日には13人が死亡し、300人以上がけがをしました。その3日後には国営石油会社が攻撃を受け、火災が起きています。10月だけで少なくとも21人が亡くなったと伝えられています。サウジでは国際イベントの延期や中止も出ています。

イエメン国内でも被害が出ています。ロイター通信によると、15日にイエメン南部の大統領宮殿に弾道ミサイル5発が着弾し、警備員ら5人が死亡しました。一方、サウジ主導の連合軍はサヌアの石油施設などを攻撃したと報じられています。フーシ派のメディアは、11日にサウジの空爆とみられる攻撃で子ども1人が死亡し、6人がけがをしたと伝えました。

メディナへのミサイル攻撃

サウジ主導の有志連合は17日、イスラム教の聖地メディナを狙ったミサイル攻撃を阻止したと発表しました。メディナ州の上空で巡航ミサイルを迎撃し、破壊したとしています。ただし、攻撃した主体は名指ししていません。フーシ派の軍事報道官は関与を否定しています。フーシ派はこれまで、メッカとメディナの空港は攻撃しないと誓約していました。被害の有無や程度は、現時点で明らかになっていません。

原油調達への影響

日本が輸入する原油の約90%は、もともとホルムズ海峡を通っていました。しかし、イラン情勢の緊迫化で海峡は事実上封鎖されています。迂回ルートとして注目されたバブエルマンデブ海峡も、フーシ派の脅威で不安定になっています。現在は、ホルムズ海峡より南にある港を使うルートや、サウジを横断する全長約1200kmのパイプラインで原油を運んで喜望峰を回るルートが使われています。

8月の中東からの輸入量は、影響が出始めた4月の約2倍まで回復していました。ところが9月上旬、サウジ国内のパイプラインが複数回攻撃を受け、稼働を止めました。現在は復旧していますが、フーシ派が関与したかどうかは分かっていません。ニューヨーク原油市場では16日、先物価格が約1か月ぶりに1バレル100ドルを超えました。攻撃がさらに激しくなれば、価格がもっと上がることも懸念されています。

出典:moneycontrol(YouTube)
出典:時事ドットコム(時事通信ニュース)(@jijicom)(X)

注目ポイント

トルコとパキスタンに続いてエジプトも加わる見通しとなり、サウジ防衛をめぐる地域の国々の連携がどこまで広がるかが焦点です。シシ大統領は支援を防衛に限ると強調しており、エジプト議会がどれだけ早く承認するかも注目されます。また、サウジ国内の原油輸送路が攻撃にさらされているため、ホルムズ海峡を避けて原油を確保している日本にとっても身近な問題になっています。

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